「介護職員処遇改善加算」の目的
介護職員の安定的な処遇改善を図るための環境整備とともに、介護職員の賃金改善に充てることを目的に創設された加算です。
平成29年4月1日より加算が拡充
平成29年4月から新設される「加算Ⅰ」を取得すれば、介護職員1人当たり月額3万7千円相当の加算が受け取れます。
従来の加算Ⅰを取得している場合は、月額平均1万円相当の増となります。
「キャリアパス要件」「職場環境等要件」
申請できる加算は、下記のどの要件を満たしているかによって異なります。
■キャリアパス要件 ※Ⅲが新設
Ⅰ 職位・職責・職務内容に応じた任用要件と賃金体系の整備をすること
Ⅱ 資質向上のための計画を策定して、研修の実施または研修の機会を設けること
Ⅲ 経験もしくは資格等に応じて昇給する仕組み
又は
一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けること
■職場環境等要件
賃金改善以外の処遇改善(職場環境の改善など)の取組を実施すること
※介護職員処遇改善加算を取得するにあたっては、賃金改善等の処遇改善の内容等について、雇用する全ての介護職員へ周知することが必要です。
※新設された「加算Ⅰ」を取得するには、キャリアパス要件Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの全て+職場環境等要件を満たす必要があります。
「介護職員処遇改善加算」の注意点
処遇改善加算は、上記要件を満たさない場合は、全額が返還対象となります。
実地指導時に厳しくチェックされますので、注意が必要です。